無垢材でもコストが抑えられるのはなぜ?

【長年培ったノウハウと直接ルートの仕入れが鍵】

はじまりは「自然素材を使った家づくりをしたい」という思いからでした。

床は無垢の木を使い、見えないところも人工的な修正材は使わず、理想は出来る限り土にかえる自然なものを使うこと。そこから「素足で暮らせること」をコンセプトに、手足で触れるところに木を使い、どの部屋に行っても温度差の少ない快適に過ごすことができる家を手がけるようになりました。

イメージは冬場でも子どもがTシャツと半パンでいれるようなあたたかい家です。

 

木材の良さは、一枚一枚同じものがないこと。おなじ品種でも産地や時期によって品質や見た目も異なり、全てに個性があります。家が完成し、床の養生をめくって無垢材の床が顔を見せる瞬間は未だに「わぁ…」と感動します。あの見た目と香りはまさに森林浴を感じさせてくれます。

 

天然木は生きているので、調湿作用があるのも特徴です。湿気の多いときは吸収し、乾燥しているときは水分を放散させ、また周囲の温度にも影響されにくいため、夏は涼しく、冬はあたたかく、「天然のエアコン」とも言われています。

高谷工務店ってどんな会社?

【設計と施工を熟知した元大工が家づくりをサポート】

創業から60年以上経つ「高谷工務店」は、先代の祖父が一人親方で大工をしていたのがはじまりです。元々は大工が10人くらいいる、地域では名が知られている工務店でした。ところが時代は映り変わり、多くのハウスメーカーが登場し、私が会社を受け継ぐ直前は仕事の8割が下請け工事を行っている状況に。

 

祖父が大工で父親が設計士であった私は、物心ついた頃から建築という世界に囲まれ、そして周囲の期待を裏切らず大工の道に進みました。現場で経験を積む中で、違和感を覚えたことがありました。

それは、祖父のころは信頼され尊敬される立場だった大工さんが、どんどん扱いが低くなっていくことでした。下請けの賃金は安くなる一方で、そのうち家を建てるのにも「いかに安く建てるか」という風潮に…。それではお客さんのことは考えられないし、職人にも適正な報酬が渡せません。そして家づくりに関わっている設計や営業を担当する人は現場のことや施工のことを知らないことも多くなっています。

 

業界のそんな状況を打破するべく、17年続けた大工を辞めて、体制を一新し起業することを決意しました。経営のことは何も知らない一からのスタートは苦労の連続でしたが(笑)、過去に培った経験のおかげで設計と施工のことを知り尽くしているため、フラットな目線で家づくりを見ることができているように思います。

 

今は工務店時代から付き合いのある経験豊富な大工さんに支えられながら、近隣の地域だけでなく西は鳥取、東は大阪とエリアも拡大中です。将来は、兵庫県内だけでなく、日本各地どこへでも私が手掛けた家を建てたいと大きな夢を抱いています。

家づくりのこだわりは?

【家は“買う”ものでなく“創り上げるもの“なんです】

家というのは誰もがそう何回も建てられるものではなく、一生に一度の大きな買い物です。私たちは、地球上にあるもので一般的な消費者が買う最も高いものを売っています。そうして決意して購入する家は決して粗悪品であってはいけないし、量産であってはならないと考えています。

 

設計から社長である私が担当し、お客様と二人三脚で家を建てていくのですが、とくに決まりはなく、一軒一軒しっかりとヒヤリングをしてお互いのイメージを合致させ、納得がいくまで何度でも図面を描くようにしています。図面もテンプレートなどがある訳ではないので、家族構成や生活スタイル、土地の形状、予算など総合的に考えながら、お客様のことを思って一から一緒に創り上げていきます。

 

長年安心して暮らせるよう、弊社では素材から仕様、施工一つ一つにこだわり、寒冷地で使用されるトリプルサッシを採用するなど、標準設備として国が定めた断熱性能・機密性能・省エネ基準のG2、耐震等級3とそれぞれ最上級のグレードを満たす家づくりをしています。

目指しているのは、これらの快適な性能を満たした上で、かっこよくスタイリッシュな家です。

外観も内装も意匠性にこだわり、お客様に気に入っていただける家づくりを行っています。

【木材選びでは産地まで足を運んでお客様と一緒に見に行くことも】

私自身、過去に大工をしていた頃から家づくりはいつの間にか家が建っていて、使われている木がどこのものかを知ることもなく、内部の構造を見ることもなく完成していくことに違和感を覚えていました。

今私たちが提案しているのは、木材の産地や、生産者が見える家です。

 

高知県ではそういう試みを積極的に行っており、補助金などの制度も利用しながらお客様と一緒に家づくりに使用する土佐ヒノキや土佐杉を見に行くツアーを実施しています。旅行がてら楽しんでくださる方が多いことはもちろん、その間に私とお客様との距離も縮まり、お互いに信頼関係が生まれて家が建つまでに言いたいことが言える関係に。

なによりお客様にこうやって家が出来ていくという過程を目で見て肌で感じていただくことができるのは、とてもいい機会です。